オンコール対応の基本

訪問看護ステーションでは、利用者の急変に備えて24時間体制を整えるオンコール対応があります。オンコール対応とは看護師が電話で対応したり、緊急時には現場に駆けつけたりできるように待機するものです。
オンコール対応の業務内容としては、担当の訪問看護師が専用の携帯電話を持ち、利用者やその家族からの電話に対応します。夜間や休日のオンコール対応は自宅待機とする事業所がほとんどで、対応する看護師は基本的に1人から2人です。
オンコール対応の担当になった際の手当相場は、おおよそ1回あたり1000円から3000円となっています。2人体制の場合は、メイン担当とサブ担当に分かれ、メイン担当よりもサブ担当の方が手当は少ないです。オンコールを受けての緊急訪問になった場合には、オンコール手当とは別に特別手当が支給されるケースがほとんどでしょう。
オンコール対応の担当時の注意点としてまず挙げられるのが、常に電話に出られるようにしておくことです。電池切れやサイレントモードなどのように、電話に気付かず出られない状況になってしまうのは避けなければなりません。
また、緊急訪問の可能性があるため、職場のエリアからあまり離れないことも大切です。そして、運転や医療処置を行うことを考え、アルコールを取らないように気を付ける必要があります。
このようにいろいろと制限はあるものの、オンコール対応の待機中はプライベートで買い物に行ったり、ある程度日常生活を行ったりと比較的自由に過ごせることが多いです。訪問看護においてオンコール対応の担当になったときは、このように改めて基本を振り返ってみると良いでしょう。